こんにちは。SKOOTA編集部の月森二葉です!

実は私、SKOOTA編集部で記事作りにくわえて、4月からSKOOTA GAMESでインディーゲームの宣伝・リリースを担当することになりました! まだ担当になったばかりで、今は右も左も分からない状態なんですが、どうすれば自分たちのゲームを多くの人に知ってもらえるか、インディーゲームについて、日々勉強中です!

この記事を読んでいる皆さんは、きっとご自身でもゲームを作られていたり、インディーゲームに詳しかったりする方も多いと思います。私もいちゲーマーとして普段から色々なゲームに触れているんですが、その中でずっと思っていたことがあるんです。

良さげなゲームと出会うの、難しすぎる!

そう思いませんか? 情報が溢れる今の時代、「これだ!」と自分の好みにピッタリ合うゲームを見つけるのって、結構大変ですよね……。もちろん、探すこと自体が楽しい、というときもあるんですが。

これは私たちのようなゲームをリリースする側にとっても同じく、いや、もっと大きな課題です。たくさんのゲームや情報の中で、どうすれば自分たちのゲームが埋もれてしまわずに、プレイヤーの皆さんの目に留まるんだろう? これはまさに私たちが日々頭を悩ませている切実な問題ですが、同じように悩んでいる開発者の方も多いんじゃないでしょうか?

この疑問をどうにかしよう! と色々調べたとき、まずは「多くの人に見てもらうこと」が大事で、そのためにもゲームの顔となる「ストアページの見せ方」「紹介トレイラーの作り込み」みたいな、基本的な工夫が大事! と書いてあることが多いんじゃないでしょうか。もちろんこれは、もうホントその通り! ……なんですけど、そういう情報って、既に色々なところにありますし、皆さんもよく意識されてますよね。

一方で、いざ具体的にやってみよう! って思うと、「基本は分かった! でも、じゃあ次に何を、どんな順番で、何に気をつけてやればいいの!?」みたいに、具体的だったり細かいところで迷ったり、情報が足りないなーって感じたりしませんか?(少なくとも初心者の私は、まさにそこで「うーん!」ってなっちゃってます!)

そこでこの連載では、「ストアページの見た目を良くしよう!」「すごいトレイラーを作ろう!」みたいな一つの要素を作り込むお話はちょっと横に置いといて、そういう「いざやるぞ! って時に迷っちゃうポイント」とか、「言われてみれば確かに!」って見落としがちな視点に注目して、私なりに調べて「なるほど!」って思ったことや、多くの人が楽しんでいる作品を生み出した人たちがどう工夫してるのか、みたいな情報を皆さんと共有していきたいと思います!

記念すべき第1回のテーマは、そんな情報発信の根幹に関わるかもしれない「宣伝の『繰り返し』」について。「何度も同じこと言ったらウザいかな……?」みたいに、私が最初に「うーん!」と悩んだこのポイントについて、調べて考えたこと、そしてそれをもとにやってみようと計画していることをお話しします!

この記事が、皆さんのゲームを多くの人に届けるためのヒントになったり、「よし、こうしてみよう!」って思うきっかけになったら、すごく嬉しいです! 私も学びながらなので、ぜひ一緒に考えていきましょう!


一回言ったら、もう終わりでいい?

さて、今回のテーマは「宣伝の繰り返し」です。

ゲーム開発をしていると、発信する情報って本当に色々ありますよね。渾身のトレイラー公開や発売日発表みたいな大きなニュースはもちろん、日々の開発進捗、ちょっとしたゲームのTips、イベント出展のお知らせとか、本当に様々。

https://twitter.com/SKOOTAGAMES/status/1905479028393259127
ゲーム作りには情報発信はつきもの。どんな発信もできれば沢山の人に見て、楽しんでもらいたいですよね。

で、そういう情報を、例えばSNSで「よし、投稿したぞ!」って発信する時って、なんとなくそこで「はい、伝達完了!」みたいな気持ちになっちゃいませんか?(私はそうでした)

でも、本当に一回だけで「伝わった」って、結構不安じゃないですか? 反応が少ないことも多くて、むしろ「ちゃんと届いたかな?」「見てもらえたかな?」って、どこか不安が残ったり。だからこそ、「もう一度言った方がいいかな?」って思うわけですが、いざ「同じような話を繰り返す」となると、ためらいが生まれてしまう……。そんな経験、ありませんか?

私はまさにそれで、「一度言えば伝わるはず」「何度も言うのは、なんだか申し訳ない気もするし、迷惑かも」って、どこかで無意識に「繰り返し=悪」みたいに思い込んでいたフシがあります。(皆さんはどうですか?)

でも、自分が「受け手」になったら……?

そんな風に悩んでいたある時、ふと「じゃあ、自分が好きなコンテンツの情報だったらどうだろう?」と考えてみたんです。自分が心待ちにしているゲーム、大好きなアニメや漫画、応援しているクリエイターさんの活動……。

思い返してみると、例えば「待望のゲームの発売日が決定!」とか「好きなアニメの続編制作が決定!」みたいな自分にとって“大事な”ニュースって、発表直後だけじゃなくて、発売日が近づいてきたり、新しい情報が小出しにされたりするたびに、何度見かけてもむしろ嬉しいのかなって思いました。

「おお、もうすぐ発売だ! 予約しなきゃ!」とか、「そういえば、特典情報ってどうなってたっけ?」とか、「この前見逃してたPV、やっぱり最高!」みたいに、繰り返し情報に触れることで、期待感が高まったり、情報を補完できたり、熱量を再確認できたりする。そんなポジティブな体験の方が多い気がしたんです。

自分にとって大事な発表は何度見ても嬉しい、かも?

「大事な情報」は、繰り返してこそ届くのかも

この「受け手としての感覚」は、けっこう大きな発見でした。
もちろん、どんな情報でも繰り返せば良いというわけではないと思います。興味のない人にとってはノイズになり得るし、伝え方や頻度には工夫が必要なのは間違いないはず。

でも、少なくとも、私たちのゲームを「気になる」「面白そう」と思ってくれている(かもしれない)人たちにとっては、重要な情報を適切な形で繰り返し届けることは、必ずしも「悪」ではなくて、むしろ、届けたい相手にとっては『親切』『責任』って側面もあるのかも……? なんて、少しずつ思うようになったんです。

実際、あるアニメのアカウントでは、「最初のお知らせより、二度目のお知らせの方が倍近くも話題になった」なんていう話もあるくらいです。

これ、すごく面白いですよね! なんで、そのアカウントでは二回目のお知らせの方がグッと話題になったんでしょうか? もしかしたら、最初の投稿は見逃していた人や、その時はまだピンと来てなかった人も、二回目の投稿までの間に他のニュースとかで見て『あ、これ気になるかも!』って気持ちがだんだん温まってきていたタイミングだった、とか……? そういう、受け取る側の準備みたいな理由もあるのかなあ。いずれにしても、タイミングや文脈次第で、情報の響き方って本当に変わるんですね。

https://twitter.com/anime_kimishinu/status/1905560505177059616
https://twitter.com/anime_kimishinu/status/1896164106388086876
『きみが死ぬまで恋をしたい』公式アカウントの投稿。アニメ化決定当日の投稿と比べて、約4週間後の投稿(左)は2倍のインプレッション、6倍のいいねがついています。私もこのくらい多くの人に期待してもらえる投稿を目指したいです……!

もしかしたら、「しつこいかな…」って心配になるのって、「自分に関係ない情報を、工夫なく何度も見せられちゃう」ことに対して感じる気持ちなのかもしれません。逆に言えば、「自分にとって大事な情報が、ちゃんと思い出せるように何度か届く」のは、むしろありがたい! って感じるケースも、結構あるのかもしれないなあって、そんな風に考えられるようになってきました。

「繰り返し」に挑戦! 東京ゲームダンジョン8告知計画!

というわけで、いまは『繰り返しって、やり方次第では大事なのかも?』『届けたい人には、ちゃんと届ける工夫を諦めない方がいいのかも!』みたいに考えて、まずは試してみよう! という気持ちになっています。

この考えが合っているかまだ分からないんですが、まずは実践してみようと思って、今回「東京ゲームダンジョン8」(2025年5月4日開催)への出展告知で、「繰り返し」にチャレンジしてみることにしました!

「しつこいと思われたら……」という不安がゼロになったわけではありませんが、それ以上に「私たちの出展を楽しみにしてくれているかもしれない人に、情報をちゃんと届けたい!」という気持ちが強くなったからです。

具体的には、こんな計画で進めてみようと思います!

  • 初報だけじゃなく、開催日が近づくにつれてリマインド。
  • 投稿する時間帯を変えてみたり、ハッシュタグを工夫したりする。
  • 少しずつ情報を変えて繰り返す。
  • 「ウザい」と思われないよう、期間や頻度はある程度メリハリをつける(……つもり!)。

さあ、この『繰り返し告知』、うまくいくかは正直分かりませんが……皆さんと一緒に、結果を見守れたら嬉しいです!

https://twitter.com/SKOOTAGAMES/status/1913427816064205136
今回「繰り返し」に挑む「東京ゲームダンジョン8」への出展告知

気になる結果は次回の記事で大公開予定です! ぜひSKOOTA編集部・SKOOTA GAMESのアカウントをフォローしてチェックしてみてくださいね。

今回のまとめ

というわけで、連載第1回は「宣伝は繰り返しが大事?」というテーマで、私自身が抱えていた不安や、視点を変えることで見えてきた発見、そして今後のやっていくぞ! という計画についてお話ししました。

もちろん、多くの人にゲームをプレイしてもらうために一番大事なのは「面白いゲームを作る」ことなんだと思いますが、それと同じくらい、どうやってそのゲームをプレイヤーさんに届けて、興味を持ってもらうか、という工夫も本当に大事なんだなと、今回の連載を始めるにあたって調べるなかで、改めて感じています。

私もインディーゲーム開発としては、本当にスタート地点に立ったばかりです。今回学んだことを、これから作っていくゲームで少しでも活かせるように、チームのみんなと頑張っていきたいと思っています。

この記事や連載が、私と同じようにSteamでのゲームリリースに向けて頑張っている開発者の皆さんや、これから挑戦しようと考えている皆さんの、ストアページ公開のヒントになったら嬉しいです!! もし皆さんの宣伝での工夫や悩みがあれば、SNS(@shiohoshi326)で教えてくださいね!

次回予告

次回はいよいよ実践編! 今回計画した「東京ゲームダンジョン8告知繰り返し戦略」を実際にやってみてどうだったか、その結果と新たな学びをレポートします! 果たして効果はあったのか……? ドキドキの結果報告は、SKOOTA編集部・SKOOTA GAMESのアカウントをフォローしてお待ちください!

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ここで宣伝

私たちSKOOTA GAMESは、配信者を目指すスパチャコマンドアクションゲーム『太ももうさぎのスパチャくれなきゃ突撃ダイッ!!』を絶賛制作中です! ウィッシュリスト・SNS投稿などぜひぜひお願いします。そして、2025年5月4日開催の東京ゲームダンジョン8にも出展しますので、ぜひ遊びに来てください! 会場で待ってます!

書いた人:月森二葉