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こんにちは、イ・ハナと申します。普段は日本のアニメーションスタジオに勤めながら、インディーゲーム開発とイベント参加に励んでおります。今回は開発者兼パブリッシャーとして初めて参加した海外ゲームショウ、台北ゲームショウ2025の現場の雰囲気と、そこで感じた様々な経験についてお伝えしたいと思います。
今回参加した台北ゲームショウ、実は弊社にとって初めての海外ゲームショウ参加となり、期待と不安が入り混じる中での出展となりました。
今回は近日リリース予定のリズムアクションゲーム「ももっとクラッシュ」と、イベント当日にSteamでリリースした新作「Mandragora Seeker in the CREEP ZONE」のプロモーションのために参加を決意いたしました。これまでBitSummitDriftや東京ゲームショウなど、日本国内の大きなゲームイベントに参加してきた弊社ですが、海外での出展は完全な未知の領域だったため、緊張せざるを得ませんでした。
しかし、その緊張が解けるまもなく、会場に到着して最も驚いたのは、その規模と熱気。国内イベントを上回る来場者数と、会場全体に漂う熱気はアジアゲーム市場の活況を肌で感じさせるものでした。
先ほど申し上げたように、日本の大型ゲームショウを経験してきた私でしたが、今回の台北ゲームショウの熱気は想像を超えるほどの勢い。特に印象的だったのは現地ゲーマーの積極的な参加姿勢です。私たちのブースを訪れてくださった方々は、言葉が通じないにもかかわらず、英語と日本語を交えながら積極的にコミュニケーションを取ろうと努めてくださいました。私たちも負けじと、身振り手振りを交えながらコミュニケーションに努めました。そうしてゲームを実際にプレイしてくださったユーザーの皆様は、私たちが用意した付箋に丁寧に感想や意見を残してくださったのです。
付箋に書かれた様々な意見は、単なる感想を超えて、ゲームに対する真摯なフィードバックと愛情のこもったアドバイスで溢れていました。これを通じて、台湾のゲーマーの高いゲーム理解度と情熱を実感することができました。
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多くの方にゲームを楽しんでいただけました…!
今回の台北ゲームショウには大規模なブースが立ち並んでいましたが、その中でも最も目を引いたのは、間違いなく任天堂の出展ブースでした。前年比1.5倍の規模で、まるでテーマパークを思わせるような壮大さと荘厳さを誇っていました。数多くの来場者が絶え間なく任天堂ブースを訪れており、これを通じて台湾における任天堂の存在感を実感することができました。
私たちが参加したIndie Houseエリアにも独特の魅力がありました。日本、シンガポール、韓国、スウェーデンなど、世界中から集まった開発者たちがそれぞれ個性豊かな作品を披露していました。単に展示を見て回るだけでも楽しかったのですが、何より国籍を超えてゲームを愛する開発者たちと交流できたことが最も価値のある経験となりました。
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かっこいいと思いました。
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じゃなくてテーマパーク。
この規模間はもはやゲームブースじゃなくてテーマパーク。
Indie Houseのところに設置されていた付箋のロゴ、かっこいいと思いました。
公式なミーティングこそありませんでしたが、現場で多くの現地関係者の方々と挨拶を交わすことができました。最も印象的だったのは台湾ユーザーの高いゲーム理解度です。言葉の壁があるにもかかわらず、ゲームの本質的な面白さを理解し、楽しむ姿が印象的でした。
特に日本文化への高い理解度と関心は注目に値するものでした。これは今後、日本で開発されたゲームの台湾市場進出において、とても良い兆しとして受け止められるのではないでしょうか。何より、これだけ多くのユーザーに良い反応をいただけるゲームを作っていきたいという、私たち自身のモチベーションにもつながる機会となりました。
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初めての海外ゲームショウ参加は、私たちに新しい市場の可能性を示してくれた貴重な経験となりました。特に言語や文化の違いを超えるゲームの普遍的な魅力を、改めて確認することができましたね。
今回の経験を通じて得た視野は、今後の私たちのゲーム開発と海外市場進出において重要な指針となることでしょう。台湾ゲーマーの情熱とゲームへの深い理解は大きな動機づけとなり、アジアゲーム市場の未来がいかにダイナミックで可能性に満ちているかを、身をもって体験できた貴重な機会となりました。これからも台北ゲームショウには、お世話になりそうです。
それでは、今後ともよろしくお願いいたします!今後也請多多支持SKOOTAGAMES!